「冷蔵庫売りたいんですけど、冷蔵庫ってなんぼくらいになりますか?」
店頭・お問い合わせでよく尋ねられる質問です。

冷蔵庫を初めて売る場合、売れる金額が気になりますよね!

こちらの質問へ取り繕わずお答えするとなると、「お答えできません」という返答になってしまいます。

というのも、ひとくくりに冷蔵庫と言っても年式・容量・製造メーカー・状態によって買取金額が大幅に異なるからです。

冷蔵室・冷蔵室のどちらが上下にあるか・棚板の素材(ガラス・プラスチックなど)なと、洗濯機に比べ年式や容量以外にも選択の幅が広いのが冷蔵庫。

「じゃあ初めて買取を依頼するとき、なんていえばいいの?」
「業者もお店もいろいろありすぎる!どう選べばいいの?」

などなど、何をどう調べたら良いかもわからない人のために、現リサイクルショップ店員が包み隠さず冷蔵庫の買取についてお話します!

買取について初心に立ち返って…

PCで調べ物をする店員
今こちらの記事を書いているスタッフiも、リサイクルショップ勤務になるまで全くリサイクルショップを利用したことがありませんでした!

つまり、買取・リサイクルについての知識はゼロだったということです。

その当時のことを思い返しつつ、実際に「買取 冷蔵庫 大阪」でインターネット検索してみました!

検索していくつかのサイトを見て回り、感じたことを率直に並べていこうと思います。

①買取価格一覧表は載っていない

冷蔵庫の前で困る一般女性
「自分の冷蔵庫が大体いくらになるのか」ということは、やはり問い合わせをしてやり取りしないとわかりません!

どこのサイトをのぞいても「どこよりも高く買います!」「業界中、最高値で!」といった触れ書きを見かけませんか?

そして「他社との見積もり比較大歓迎!」というのも併せて見かけるかと思います。

買取をする側も、お客さんに買取価格を他社と比べられることは当たり前の世界です。

わざわざ他社にとって参考になる資料を積極的には載せませんよね。

買い取りに出すかをそもそも迷っている方は「電話してまでは面倒かなあ」「やめておこうってなった時断りにくいかも」と思いませんでしたか?

しかし先程もお伝えしたように、買取をする側も他社と比べられることに慣れていますので、見積もりだけでやり取りが終わることは日常茶飯事なんです!

近年では電話での問い合わせ以外にもLINE査定、webフォームからの見積もり依頼をおこなっているところがほとんどです。

迷う気持ちが大きい方は、まずはwebフォームからの問い合わせやLINE査定を選んでみてはでいかがでしょうか。

②実はそのまま鵜呑みにできない情報が多い

正誤について悩む女性
価格リスト一覧を定期的に更新しているところもありましたが、パッと見た感じ「結構相場より買取金額安いやん…」といった印象でしたし、あくまで「参考買取価格」とのことでした。

どこよりも高く買うことを謳っているのに、なぜでしょうか。

また、買取査定をする上で重要なはずの製造年式の規定(何年前までのものなら買取OK等)を目立つところにハッキリと記載していないサイトも多く見受けられます。

長〜いびっしりとした文章の下のほうに小さな文字で「10〜15年前くらいのはNG」ぐらいに幅を持たせぼかして書いてある、なんてこともしばしば。

不審に思うかも知れませんが、これらはたいていまずとにかく一旦お問い合わせを頂くという点にフォーカスしているからです。

実際きちんと買取価格がつくのは製造5年前のものまでとしているところが大半です。

ただし買取価格は、製造年数などのスペック以外の部分でも大きく変動します。

冷蔵庫だと特に、高年式でも傷が多く食べ物の匂いがきついなど難があれば査定額は下がりますし、逆に在庫が薄い時期だと多少状態が悪くても品物がほしい場合もあります。

また、買い取りを出張でおこなっている会社はたいてい回収処分も併せておこなっているので、買取不可な冷蔵庫だとしても有料回収として処分依頼を受けられる可能性がありますよね。

どう転んでもお仕事依頼につながるケースが多いので、まずは一旦お問い合わせをと促す傾向が見られます。

③「とりあえず即日無料出張でお伺いします」とは

トラック
1つ前提があるのですが、無料出張・無料査定をキャッチコピーにしているお店や業者は多々あれど、もちろんトラック出しや作業スタッフを雇うのにも実際コストはかかっています。

本当にどういう冷蔵庫があるのかを見に行くためだけにあちらこちらを転々とまわっていては、商売として成り立ちませんよね。

無料出張を謳い、問い合わせ時に買取の品についての情報は深く触れず、とりあえず現地査定!という流れにはご注意ください。

「製造から5年以上経っているし買取金額はつかないけど、この年式だとどこのショップでもそうですよ」などといって、「もう来てもらってるし、面倒だからこのままお金を払ってもらって回収してもらうか…」とお客さんを現地で押し流す狙いを持っているケースがあります。

もし買取価格がつかず処分になってしまうなら、処分費用が安い業者を別で比較検討したいですよね。

もちろん押しの強い悪徳業者ばかりではありませんが、自宅というパーソナルエリアに招き入れていると、普段は言えるNoが言えなくなるというのは珍しくありません。

価格比較をしながらじっくり検討してから決めたい方は、即日出張に安易に飛びつかないほうが賢明かもしれません。

また、急な引っ越し・退去の日が早まったなどのケースで「買取不可だとしてもとにかく回収してもらわないと困る!」「明日までしか期限がない!」などの事情があれば、即日すぐ来てくれると大助かりですので、いざという時のために覚えておくと良いでしょう。

結局製造5年を過ぎてる古いものはNG?

古い冷蔵庫
冷蔵庫の寿命は、使用状況によって変わりますがおおよそ9年前後と言われています。

買取してからまた商品として販売することもふまえると、中古品といえどそこそこ問題なく使える期間は必要ですので、基本買取は製造5年までとしているお店・業者がほとんどです。

まれに7年前までOKとしているところもありますが、それは大抵清掃がかなり行き届いていて、店側で特殊な清掃がほぼいらない状態であるものであることが前提となります。
※出張買取とならず、店頭持ち込みに限るという場合が多いです。

やはり残り寿命が少ない古い年式のものは、販売時にも高い値段をつけられませんので、無料出張で引き取りに行って清掃に時間をかけて買取金額もはずんで…とはいかないのが現実ですね。

少しでも査定額をアップしたい、なんとか買取してほしい!

リサイクルショップ勤務の身の私が申し上げるのもどうかとは思うのですが、基本的にリサイクルショップは、なにかと少しケチをつけて買取金額を安くしていく手法で査定しているといっても過言ではありません。

「この傷って買取の上ではアウト?セーフ?」と自分では迷う箇所があると、買取対象は傷や汚れがないもののみと明記しているお店や業者へは及び腰になりますよね。

まずは清掃

扉を開いた冷蔵庫
摩擦で黒く線が入ったように見える傷は、きちんと清掃してみると傷ではなくただの汚れの場合もありますのでまずは一旦清掃してみることをおすすめします。

明らかに凹んでいたり、塗装が剥げている場合は買取査定においては減額対象になりますが、側面の端っこだったり目立ちにくい位置であればあまり査定に響かない場合もあります。

また冷蔵庫においては、外装の小傷よりも棚割れについての方がシビアかと思われますので、プラスチック棚タイプの冷蔵庫であればまず庫内のパーツの割れを確認してみましょう。

棚割れ、パーツ不足、パッキンの劣化やゆるみ、足部分のパーツ欠けについてはしっかりと見られる場合が多いです。

家電の徹底清掃方法については、こちらをご覧ください。
【保存版】冷蔵庫・洗濯機・レンジ、家電の掃除方法をプロが教えます

店頭へ直接持ち込む

出張買取の場合、トラックの手配やスタッフ確保などにかかるコストも考慮しての買取価格がつきます。

すなわち、直接持ち込むと出張買取の場合より買取価格がアップする可能性が非常に高いです。

冷蔵庫は見た目以上に重量があるので「ちょっと買取価格がアップするぐらいだったら別に…」と思われる方もいらっしゃると思います。

当店の具体例をあげますと、一昨年製造の冷蔵庫が出張買取だと買取価格2000円予定だったものが、店頭持ち込みだと5000円になった!というケースがあります。

思っていた以上に額面に影響しますので、検討の余地はあります!

ただし、持ち込みの際に冷蔵庫を横に倒して運搬すると買取対象外、などお店によってルールが異なります。
先に問い合わせておくと安心ですね。

ダメ元であたってみるのもアリ

買取専門でなく店頭販売を行っているお店では、店頭での在庫状況も買取価格に影響します。

在庫が薄い状況が続けば「どんなのでもいい、ほしい!」とお店側も思っているはずですので、買い取り強化中となっているタイミングがあります。

普段よりも査定の基準が甘めになっている場合がありますので、できる範囲でしっかり清掃した上でダメ元で当たってみるのも良いかもしれませんね!
処分となるケースも考えると、買い取りとまでいかずとも万一無料回収になればラッキーです。

当店の買取の実際について

リサイクルショップと男性スタッフ
当店では、お問い合わせ時に少しご面倒をおかけしてしまいますが、

  • 年式
  • 製造メーカー
  • 容量
  • お伺いエリア

などを事前にヒアリングし「買取金額がつくものかどうか」「おおよそ○円〜○円程度の買取金額」「無料回収か」「有料回収の場合はいくらいになる」など、明瞭にお伝えしてからお伺いさせて頂いております。

「冷蔵庫以外にも買取希望の品数が多く全部を調べて伝えきれないからひとまず現地査定で」というケースもございますが、その場合は回収・買取が成立の場合は出張費は無料です。

不成立の際のみ、出張料2000円をいただいております。

このように、無料出張査定のみはおこなっておりませんが、お客様の時間を無駄にしてしまわぬためにも、なるべく買取・回収品について事前に詳細をお伺いし相違ない把握と伝達を心がけますので、落ち着いてお時間の取れるタイミングでお問い合わせいただけると幸いです!

現地にて買取や回収についてこちら側からご無理をいって押し切るようなことは絶対にございませんので、ご安心してお気軽にお問い合わせくださいね!(^^)